私たちは、子供の頃から学校という場所で学習を受けています。
同じ授業を受けても、授業内容が、頭の中にスラスラと入る時と、ただ通り抜けていく時があったのではないでしょうか・・・?
今回のテーマは「学習効果」についてです。
最近、「レディネス」という用語をちらほら見かけることがあります。
レディネスとは、心理学用語でして、簡単に言うと、学習のために必要な準備の状態のこと。
だそうです。
※参考:コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E3%83%AC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%8D%E3%82%B9-151776
そのような流れで、学習効果、準備等について調べていたところ、「4:2:4の法則」という法則があることを知りました。
「4:2:4の法則」とは、ASTD(米国人材開発機構)において、ロバート・ブリンガーホフという人物が発表した法則です。
それによると、
「効果のない研修プログラムの原因」は
- 受講者の事前準備不足 40%
- 研修プログラム自体の問題 20%
- 実践における環境上の障害 40%
となるようです。
実際の研修内容よりも、事前準備や研修後の実践などの割合が高くなっています!
企業側がせっかく研修を用意したとしても、社員がその目的を理解しておらず、準備ができていないまま研修を受けた場合や、受講者側に「やらせれ感」がある場合、研修効果が発揮されず、終わってしまいます。
例えば、会社側から、とある研修を受講しなさい。と言われ、目的も理解せず、指示通りにただ研修を受けた。なんてことがあった場合、企業側も受講者側も、なんのメリットもありませんね・・
もうひとつ、新入社員を例にあげますが、とあるプログラム言語の研修を受けている受講生が、配属先ではその研修で学ぶ言語について使用する予定はないので、受けても無駄・・と思いながら研修を受けているというパターンです。
直接その言語で開発を行うことはなくても、研修で学ぶ用語や、言語自体も、業務で必要になる機会はでてくるのです。本来、必要なのにも関わらず、学習の必要性を知らないまま受講をしているので、モチベーションも上がらず、せっかくの技術も身につかない状態で研修が終わってしまいます。
このようなことにならない為にも、研修効果を出すための準備は、とても大事ですね。
弊社では研修効果を高めるために、企業様と相談し工夫をしています。
- 研修の目的について企業担当者にしっかりと話をききカリキュラムを選定する
- 研修前に、事前学習を用意する
- 研修初日にオリエンテーションを実施し、研修の目的を講師が説明する
- 担当営業が、研修前後にしっかりフォローを行う
- 研修中に、企業の担当者に見学に来ていただき、受講者と面談を行う
- フォローアップ研修の実施
せっかくコストをかけて実施する研修なので、このような研修効果についても、事前にご相談いただき、より効果の高い研修にしたいですね。
ご相談、お問い合わせはお気軽にどうぞ。