皆様こんにちは。
名古屋在住お松です。
梅雨が明けたとたん真夏日が続きましたね。
関東では若い世代にもコロナワクチンの接種が大分進んでいるようですが、私は住んでいる地域では20-30,40代の接種にはもう少し時間がかかりそうです。
早くコロナが収まるのを願うばかりですね。
さて、今回のテーマは、【研修をしたら即戦力になりうるのか】です。
弊社へのお問い合わせにも、「この研修を受けたら即戦力になりますか」、「すぐに現場で仕事ができるようになりますか」等のお話をいただくことがございます。
結論から申しますと、研修を受けただけでは【即戦力】になることは難しいです。
料理人を例にしてお話しします。
~全く料理をしたことがない人(以下Aさん)が1人前の料理人になるまで~
- 専門学校(料理教室)で料理の知識と基本スキルを学習
- 実際の店舗で、簡単な盛り付けや下拵え→メイン料理担当
- 料理長や個人店を経営
大雑把な流れはこのようなイメージでしょうか?
全くの初心者の場合、まず必要なものは調理器具の名前や使い方から、切り方の種類だとか調理方法をまず知らなければいけませんね。
この基礎的なものを学ぶために、専門の学校に行くわけです。ただ、この学校の学習内容をすべてやり遂げ卒業したからといって、すぐにお客様に提供できるような料理を作ることができるわけではないですよね。
まずは実際にお店で働きながら、始めは簡単な盛り付けや下拵えを担当し、周りと連携を取りながら、1つ1つの料理を作っていくわけです。その過程で、レシピ通りに作ったはずなのに見本通りにならないだとか、レシピに書いてあるやり方が分からないだとか、いろいろ問題が発生したりします。そういった問題を解決する経験を積みながら料理人としての実績を積み、一人前の料理人になっていきます。
これを一般的な新卒社員と研修に置き換えて考えてみましょう。
研修でしっかり学んだからと言って、すぐに即戦力になるには難しそうですよね?
しかし、基礎がないと応用はできませんのでまずはしっかりと基礎を学ぶことが大事です。
基礎が身についていれば、業務で何か問題があった場合でも、何がどうできなかったのかを説明することができるでしょう。
“どうして失敗したのかわからない”、から”○○のように業務を進めたが、△△のような結果になった“という風に説明ができるでしょう。
そしてこれは報告を受けた上司も、研修内容を把握しているわけですから、このスキルで対応できる問題なのか?など、判断がしやすくなりますよね。
また研修を受けることによって、他にもメリットがあります。
それは基礎スキルの定着とともに、社員の知識を統一化することができるという事です。
また、研修の種類にもよりますが、中にはコミュニケーションをとる研修もあるでしょう。
仕事をする上で、他者とコミュニケーションを取ることはとても大切です。研修でそういった経験があると尚良さそうですよね。
研修を受けただけで即戦力になれるような人材にすることは難しいですが、まずは研修を受けてしっかりと知識を身に付けることが大事です。
誰でも初めは未経験の初心者です。
研修でしっかり知識を身に付けて、実践を積んでいくことで会社にとっての人財を育てていきましょう!