新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、仕事の仕方だけではなく私達の日常の在り方も大きく変化しました。
その中でも目に見えて変化したことの一つは「コミュニケーション」の取り方ではないでしょうか?
新しい生活様式に合わせ、テレワークが主になり始めた現在。
これまで当たり前のように対面で接していたコミュニケーション方法が減り、「従業員とのコミュニケーションが取れていない」というお声もよく頂くようになりました。
今回はそうしたお声を元にテレワークにおけるコミュニケーション不全の改善方法をご紹介していきます。
■テレワークの現状
業種別のテレワークの導入状況について、日経BP総合研究所が行った調査によると、週5日以上テレワークが出来ている業種は、情報・通信サービス業と金融業でテレワークの導入が進み、建設業では導入予定がないといった意見が約4分の1を占めるという結果が出ています。
この導入状況を企業規模別に見たとき、企業が大きくなるごとにテレワークの導入が進んでいるそうなのですが、ではなぜ大企業では在宅勤務の導入が進むのでしょうか?
これらは以下の理由が挙げられます。
- 国や官公庁の提示する基準を守る傾向や意識が強い
- 業務や組織が縦割りのため、在宅勤務に移行しやすい
- ネームバリューがあるため感染対策の徹底が求められる
今後は企業規模や業種に関わらず、「仕事がしにくいから」「捗らないから出社する」のではなく、「テレワークや在宅勤務に適応しなければならない」という意識自体を変える事が企業や個人に求められていくのではないでしょうか。
■テレワークのメリット
導入が加速するテレワークには様々なメリットがあり、個人の時間の確保や、疲労に対する軽減だけではなく、採用においても住む場所の制限が無くなり、優秀な人材をより確保する事ができるようになるなど、多くの利点があります。
「テレワークを導入していない企業にはエントリーしない」という学生や転職者も増え始め、新しい働き方に適応する必要性も生まれ始めています。
■テレワークのデメリット
一方でデメリットとしては勤怠管理が複雑になることや、相談や雑談がしにくいなどのコミュニケーションに関わる内容が目立ちます。
テレワークにより、上司と部下との間でコミュニケーション不足になり、マネジメントに問題が生じてしまうなど、人間関係の問題によって、仕事が進めにくく生産性が落ち、離職に繋がる事も想定されます。
そもそもこうしたコミュニケーション不全は何故問題起こるのでしょうか?
■コミュニケーション不全に陥る理由
テレワークになり直接会う機会が少なくなるので当然ですが、情報量が減る事により、直接の場合なら口調や表情で読み取れていた事が電話や文章ではわからない点が挙げられます。
文章でのコミュニケーションでは誤解を招きやすく、文章でのやり取りに不慣れなことから、文章の送り手は無意識に返事をしたとしても、受け手からすると「怒っているんじゃないか?」という誤解を生む事があります。
これらは在宅勤務の導入により起こるのではなく、それ以前に信頼関係が築けていない可能性もあります。
■コミュニケーション不全の解決策
こうしたコミュニケーション不全の解決案として以下4点が有効です。
日頃から1on1ミーティングや雑談を取り入れているでしょうか?
雑談だけではなく相談を取り入れ、気軽に話せる場を設けることができます。
その他にも社内の連絡ツールはチャットツールを用いる事により、連絡の確認によるミスを防ぐことができ、掲示板機能を利用する事により情報を集約することができます。
こうしたチャットワークツールでは、メールで用いる定型文を省くことや、スタンプや顔文字、リアクション機能の利用で年長者でも簡潔に反応をできるため有効です。
■よりよいコミュニケーション構築のために
ここまで、テレワークの現状やメリットとデメリット、そしてコミュニケーション不全に陥る理由と解決策をご紹介させていただきましたが、統計データをもとにより詳しい解説を載せた資料もご案内しております。
【ダウンロード資料】
コロナ時代の在宅勤務におけるコミュニケーション不全に陥る8つのポイント
社員のモチベーションや生産性を左右する重要なコミュニケーションを、よりスムーズに行えるよう是非ご参照ください。