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ITパスポート研修

​​ITパスポート研修

DX推進に取り組む企業が増える中、企業全体のIT知識を底上げすることは課題のひとつです。ITパスポート試験は、企業全体でIT知識を身につける機会として役立ちます。従来のITパスポート試験は、IT技術者が情報処理技術試験の初級資格として認識されていました。

近年では、DX推進を進める企業が社内のITリテラシー強化として活用しています。そのため、非IT職の社員が試験に向けて、学んでいる状況です。

本記事では​​、ITパスポート研修について解説します。ぜひ社内のITスキル向上にご活用ください。

ITパスポート試験とは?

ITパスポート試験とは?

ITパスポート試験は、ITに関する基礎知識を持つことを証明できる国家資格です。現代社会において、デジタル業務やITの知識を活用した仕事は多くの業界・職業で必要とされています。ITパスポートは、そのような社会に出て働くために必要な基礎知識を学べる資格として、広く認知されています。

ITパスポートは経済産業省が認定する国家資格であり、多くの人が受験に挑戦しています。令和4年度における応募者数は初めて25万人を突破し、2年前の令和2年度と比較すると1.5倍以上の数を記録しています。IT業界だけに限らず多くの業界で働く人材が、資格取得を目指している背景があります。

特に昨今は金融・保険・不動産系での活用が目立ち、業務別にみると営業・販売といった非IT職の応募者が増えています。今後もIT系の職業に限らず、さまざまな業界でITパスポートが利用される可能性があるでしょう。

昨今では、企業の社内研修としてもITパスポートの取得が行われています。

ITリテラシー強化の必要性とITパスポート試験の企業の活用

ITリテラシー強化の必要性とITパスポート試験の企業の活用

企業が全社的にDX推進を進めるうえで、社員のITリテラシー強化は欠かせません。DX推進は、企業全体で取り組む必要があるため、IT部門だけではなく非IT職社員も含めたITリテラシーの強化が必要です。そのようなITリテラシー強化に適した知識習得にITパスポート試験が活用できます。

ITパスポート試験は、出題範囲が大きく3つに分類されます。

  • ストラテジ系(経営全般)
  • マネジメント系(IT管理)
  • テクノロジ系(IT技術)

たとえば、ストラテジ系の「経営・組織論」の分野ではDXや第4次産業革命、コンプライアンスの推進などを学べます。そのため、DX推進を進める企業は先端技術や情報セキュリティなどを正しく扱う上での法務や経営戦略、システム戦略の知識の習得に役立ちます。

DX推進を社内で進めていくには、非IT職社員のITパスポート資格も視野に入れる必要があります。全社的なITリテラシーの強化が実現できれば、変化の激しいビジネス市場において、競争優位性を追求できるでしょう。

ITパスポート試験の特徴

ITパスポート試験の特徴

ITパスポートは、ITの基礎的な知識習得を証明する国家資格です。ITパスポート試験は、すべての社会人やこれから社会人になる学生などを対象にしているため、資格取得対象の範囲も広がります。

また、ITパスポート試験は47都道府県の指定会場において開催されています。全国的に毎月開催されているため、試験開催日ではなく学習の習熟度にあわせた受験が可能です。

従業員のITリテラシーの向上で実現すること

ITパスポートの資格取得は、従業員のITリテラシー向上に役立ちます。そのため、企業にとって次のメリットをもたらします。

メリット1情報基礎リテラシー向上で情報の取捨選択スキルを習得

情報基礎リテラシー向上で情報の取捨選択スキルを習得

ITパスポートで学べる情報基礎リテラシーは、企業内の意思決定の基礎となる情報の質を高めることにつながります。近年のビジネスパーソンに求められるITリテラシーは、インターネット上にあふれる情報の取りあつかいです。情報基礎リテラシーの向上は、情報を取捨選択できるスキル習得にもなるでしょう。

メリット2コンピュータリテラシー向上でPC作業の効率化

コンピュータリテラシー向上でPC作業の効率化

コンピュータリテラシーの向上は、シンプルに業務効率を高めます。日々の業務であつかうパソコンなどデジタル機器の操作でつまずく要因は、専門用語や慣れていない操作性ではないでしょうか。ITパスポート試験は、それら不慣れな操作や専門用語などの基本的な部分を学べます。

メリット3ネットワークリテラシー向上で機密・個人情報への感度を高める

ネットワークリテラシー向上で機密・個人情報への感度を高める

ITパスポート試験は、ネットワークリテラシーを高められます。最近では、企業の情報漏えいリスクを避けるために、企業内の機密情報や個人情報に対する感度が高くなっています。

ネットワークリテラシーは、企業不祥事への対策に向けた意識向上に役立ちます。企業の不祥事として考えられる大規模な情報漏えい(サイバー攻撃・従業員による悪質な漏えい・重大な過失による情報流出)やサイバー攻撃によるシステムダウンなどを防止する知識習得につながるでしょう。

ITパスポート試験で身に付けた知識は、経営戦略の策定にIT技術がもたらす施策を提案できます。ITパスポート試験に取り組むことで、このようなデータやデジタル技術の利活用を前提とした提案できるスキルが身につきます

ITパスポートで学べる内容

ITパスポート試験では、出題範囲となる次の内容が学べます。

ストラテジ系(経営全般)
企業と法務
  • 企業活動
  • 法務
経営戦略
  • 経営戦略マネジメント
  • 技術戦略マネジメント
  • ビジネスインダストリ
システム戦略
  • システム戦略
  • システム企画
マネジメント系(IT管理)
開発技術
  • システム開発技術
  • ソフトウエア開発技術
プロジェクトマネジメント
  • プロジェクトマネジメント
サービスマネジメント
  • サービスマネジメント
  • システム監査
テクノロジ系(IT技術)
基礎理論
  • 基礎理論
  • アルゴリズムとプログラミング
コンピュータシステム
  • コンピュータ構成要素
  • システム構成要素
  • ソフトウエア
  • ハードウエア
技術要素
  • 情報デザイン
  • 情報メディア
  • データベース
  • ネットワーク
  • セキュリティ

ITパスポートは、ITスキル習得の起点となる学習内容です。プログラミングスキルを上げるものではありません。どちらかというと、企業の課題を「ITの力でどのように解決できるか」と考えるスキルが学べます。企業の社員として、ITを活用した課題解決力向上に必要な知識の習得と考えられるでしょう。

ITパスポートの難易度について

ITパスポート試験は、資格取得の対象者が全社会人であることから、技術よりではなく経営知識やマネジメント知識など出題範囲が拡大されています。

出題範囲が幅広い分、非IT職の社員にとっては聞き慣れない用語の理解が必要となるため、しっかりと対策を立てなければなりません。ITパスポート試験の難易度は、次のように考えられます。

  • IT知見のある人にとって難易度は高くない試験
  • ITに明るくない人にとっては難しい試験

ITパスポート試験は、難易度としては難しくないが、非IT職にとっては難しい試験になるかもしれません。難易度の参考として、過去5年(年度別)のITパスポート試験の合格率を紹介します。

ITパスポート年度別合格率推移
年度 応募者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
平成30年度 95,187 49,221 51.7
令和元年度 103,812 56,323 54.3
令和2年度 131,788 77,512 58.8
令和3年度 211,145 111,241 52.7
令和4年度 231,526 119,495 51.6

※横スクロールで閲覧できます

ITパスポート試験の合格率は、例年50%台を保っています。過去5年の推移では、受験者の半数以上が合格している状況です。

ITパスポート研修による学習の進め方

ITパスポート研修を実施するにあたり、研修方法について検討する必要があります。ITパスポート研修には一般的に「集合型研修」と「eラーニング型研修」の2つ方法で実施されます。それぞれの研修方法のメリット、デメリットについて、紹介していきます。

学習方法1集合型研修のメリット、デメリット

集合型研修のメリット、デメリット

集合型研修による学習は、対面での指導が可能で、受講者の理解度に合わせることが可能で、疑問点があった場合もその場で解決できる点がメリットです。

メリット
  • 受講者の理解度に合わせることが可能
  • 即時のフィードバックができる
  • 短期間で学習効率を高めることができる

ただし、同時刻で開催が必要なので受講者のスケジュールの調整が必要という点がデメリットになります。また、オフラインでの実施の場合、会場の収容数によって対応できる人数に限りがある点も注意が必要です。

デメリット
  • 受講者のスケジュールの調整が必要
  • 一度に対応できる人数に限りがある(オンラインでの実施は除く)

学習方法2eラーニング型研修のメリット、デメリット

eラーニング型研修のメリット、デメリット

eラーニングによる学習は、自分の都合の良い時間に学習できる点がメリットです。

メリット
  • スキマ時間で自主学習ができる
  • 自分のペースで学習できる

デメリットは、講師がその場にいないので、即時の質問ができないのでわからない箇所をすぐに潰すことができなかったり、学習期間が伸びてしまうと過去の学習を思い出す必要も出てきたり、学習効率が下がってしまう点になります。

デメリット
  • 即時のフィードバックが出来ない
  • 学習期間が伸びてしまい学習効率が下がってしまう

それぞれの研修方法にメリットデメリットがあるので、上記を参考に自社に合った研修形式を検討してみてください。

ITパスポートの試験対策

ITパスポートの試験対策は、次の攻略ポイントを意識することが大切です。

対策1各分野をバランスよく学習する

各分野をバランスよく学習する

ITパスポート試験は、ストラテジ系やマネジメント系、テクノロジ系など幅広い出題範囲になっています。そのため、特定の分野に絞った学習ではなく、各分野の知識をバランスよく学ぶことを念頭に取り組みましょう。

対策2出題されやすい内容を重点的に学習する

出題されやすい内容を重点的に学習する

ITパスポート試験の学習では、すべての内容を把握しようとすると、出題範囲を飛び越えてしまうことも考えられます。学習範囲が膨大になると挫折にもつながりかねません。効率よく学習するには、出題されやすい内容を重点的に学習するメリハリが必要です。

対策3インプットとアウトプットのくり返しで学習の精度を上げる

インプットとアウトプットのくり返しで学習の精度を上げる

ITパスポート試験は、インプットとアウトプットのくり返しが大切です。各分野の学習(インプット)は、演習問題の解答(アウトプット)により現状の理解度を把握できます。現状の弱点部分が明確になれば、その部分を再度インプットし、演習問題でアウトプットするイメージです。そのくり返しにより、学習の精度が上がります。

KENスクールのITパスポート研修を紹介!

KENスクールのITパスポート研修を紹介!

ITパスポート研修は、新入社員や既存の非IT職社員などのITリテラシー向上に役立ちます。そのため、新入社員研修のテーマを模索中の人事担当者様にとっても有用な研修テーマとなるでしょう。

弊社では、ITパスポート試験対策講座の研修を提供しています。これまで10年以上にわたりITパスポートの試験対策を実施しており実績は十分です。また、試験での出題されやすい傾向も熟知しており、資格取得に向けて効率的な試験対策が可能です。

KENスクールのITパスポート研修を紹介!

また、学習内容は、時代の変化にも対応しつつ出題内容が更新されています。そのため、先端のIT知識や企業経営の知識などの知識習得が期待できます。ITパスポート試験対策講座は、資格取得のための学習にとどまらず、現代のビジネス知識習得の研修としても活用できます。 企業のITリテラシー向上に役立つ講座になるでしょう。

弊社では、集合型とeラーニング型の2つの研修形式のITパスポート研修を提供しています。それぞれの研修形式にメリット、デメリットがあります。研修を実施する目的、受講者のITスキルのレベル感、人数などから研修形式を決定してください。

KENスクールのITパスポート研修(一部抜粋)

研修講座名 研修期間
ITパスポート研修 集合型・オンライン可
70h/9日間
ITパスポート試験対策講座 Eラーニング
100h/最大6カ月間

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