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コミュニケーション不足はテレワークに関係あるのか?

きゃるー

テレワークも当たり前になりましたが、働き方は企業によりさまざまなようです。
完全テレワークになった企業もあれば、完全出社になった企業もあるようです。

週休3日制を取り入れた企業や、週に数回のテレワークを実施するなど、さまざまな働き方に関するニュースをよく耳にします。

働き方に関し、問題点は多々あると想像しますが、誰もが働きやすい世の中、働きやすい環境になってほしいと個人的には思っています。

テレワークの「デメリット」のひとつとしてよくあげられているのが、コミュニケーション不足の問題です。
確かに、対面で話す機会は減るかもしれませんが、ふと、思ってしまいました。
テレワークが実施される前は、問題なくコミュニケーションをとれていたのでしょうか・・・

コミュニケーションをとるためのツール

  • 対面での会話
  • 電話
  • メール
  • チャット
  • WEB会議ツール

コミュニケーショとるのに利用するツールも時代の流れとともに変化しています。

対面での会話はもちろん、離れている場所にいる場合、昔は「電話」が利用されていました。ですが、「電話」よりも、時間帯を気にせず相手の時間を強制的に奪うことのない「メール」が利用されるようになり、「メール」よりも返信が早く生産性があがる、「チャットツール」が利用されるようになりました。テレワークになり、リモートでの会話も盛んになり、最近では、リモート会議のためのWEBツール等も増え、むしろ、コミュニケーションをとるツールは増えています。

テレワークでコミュニケーション不足と言われるのは、恐らく「対面での会話」が減少したこと、また、近くにいればなんとなく、たわいもない話しをすることがありますが、離れた場所にいると、なんとなく話す機会を意識的に作る必要があるからでしょう。

メラビアンの法則

「メラビアンの法則」をご存知でしょうか?

1971年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校の心理学名誉教授であったアルバート・メラビアンが提唱したコミュニケーションの概念です。

メラビアンの法則は、人がコミュニケーションをとる際に、与える影響をパーセンテージで表しています。

「視覚情報(Visual)」が人に与える影響:55%
「聴覚情報(Vocal)」が人に与える影響:38%
「言語情報(Verbal)」が人に与える影響:7%

これをツールに当てはめると、電話は、「聴覚」と「言語」を使用していますが、視覚情報はありません。
メール、チャットでは、「言語」のみとなってしまいます。

「視覚」情報がない状態では、相手の表情がわかりません。仮に、相手が笑っていたとしても、声のトーンが低いだけで、機嫌が悪いのかな?と思ってしまうこともあるでしょう。

メールやチャットなど「言語」のみのコミュニケーションはもっと難しく、とらえ方により誤解を招いてしまうこともよくあります。表情を表現するために絵文字、顔文字をあえて使用したりもしますよね。

対面でのコミュニケーションは、「視覚」「聴覚」「言語」の3つすべてを使用し行われます。メラビアンの法則では、パーセンテージで表されていましたが、視覚の要素が55%と非常に大きな数値になっています。3つすべてをバランスよくいい方向に利用することができればいいのですが、要素が大きい視覚情報があるがゆえに、忙しそうで話しかけづらい、なんか機嫌が悪そうで・・など、感情面が伝わりやすく、それがマイナスの方向に向かってしまう可能性もあります。

テレワークであっても、対面であっても人とのコミュニケーションは難しいものですね。

今回のタイトルでもある、「コミュニケーション不足はテレワークに関係あるのか?」に対しての私なりの回答ですが、コミュニケーションをとるということは、とても難しく、相手を理解しようという双方の気持ちも大切で、リモートだから、対面だから。ということではないのでは・・・という結果にいたります。(あくまで個人の結論です)

コミュニケーションをとるツールもさまざまあり、ツールをうまく使い分け、どのようなツールでも、相手を思いやる気持ちを一番に持つことに重点を置き、対面でもリモートでも、うまくコミュニケーションをとっていきたいです。

弊社では、コミュニケーション研修を提供しております。

https://education.kenschool.jp/training/theme/