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​​AWSの導入事例とは?企業事例からみるメリット

KENスクールのAWS認定トレーニング

AWSはDXや事業のIT化が進行する現代で、多くの企業に利用されているサービスです。すでにAWSを導入している企業は多数あり、さまざまな成果・メリットを得ています。これからAWSの利用を検討しているのなら、導入事例を参考にすることがおすすめです。

本記事ではAWSを導入している企業の事例と、従業員のAWSのスキル向上を促すメリットを解説します。

AWSとは

AWSとは

AWSとは、「Amazon Web Services」を略したもので、通販などで有名な「Amazon」が提供するクラウドサービスです。さまざまな機能・システムが利用できるため汎用性が高く、世界中の企業が利用しています。日本でもその知名度は高く、名だたる企業が積極的にAWSの導入を進めています。

AWSは総合的なクラウドサービスであるため、さまざまな使い道が想定できます。例えば情報管理のためにストレージやデータベースを構築したり、仮想マシンの設定をしたり、機械学習の機能を活用したりと、多様な可能性を秘めています。その機能は現在進行形で進化しているため、今後も新しいサービスの提供に期待できます

AWSは多くのシーンで活用できる汎用性があるため、さまざまな業界に導入事例があります。各業界に属する企業が、どのようにAWSを使っているのか知ることは、実際に導入する際の参考となります。AWSの基本を知るきっかけにもなるため、導入事例を1度チェックすることがおすすめです。

AWSを活用した企業の導入事例

AWSを活用した企業の導入事例

AWSを導入している企業は、すでに多くの成果を得ています。さまざまな業界の活用方法を参考にすることで、具体的なメリットや自社で導入する際のポイントが分かります。以下では、AWSを活用した企業の導入事例を順に紹介します。

業界1保険業界

保険業界

保険業界では、積極的にAWSの導入が実施されています。多くの企業がAWSの機能を活用して、以下のような事例を作っています。

<事例1>
システムのクラウド化

A社では、AWSを導入し、既存システムのクラウド化を進めています。2021年末には約3割のシステムが、クラウドへの移行に成功しています。クラウド化によって、ユーザーの要求に応じるためのリソースが確保できるようになり、開発スピードの向上につながっています。

<事例2>

B社では、顧客体験(UX)の向上を目標としてフロントエンドの基盤としてAWSを導入しています。「オンライン生命保険」という事業の特徴から、システムの複雑化が問題となっていました。そこでまず顧客との接点になるフロントエンドの基盤を刷新して、UI/UXの改善を進める計画を立てました。

サーバーレスで使用できる「AWS Lambda」を導入し、運用負荷を軽減するとともに、AWSのセキュリティガイドラインを策定し、安全性の確保も実現しています。

業界2金融業界

金融業界

金融業界でも、AWSのメリットを活かした導入事例が多数公開されています。例えば以下のような内容が、金融業界の企業事例として参考になります。

<事例1>

C社では、日本発の国際カードブランドとして、世界で広く利用されています。2017年にオンプレミスで運用していたシステムをクラウドに移行するために、AWSを使ったプロジェクトを開始しました。2023年3月時点で、54のシステムがAWS上で稼働しています。

AWSでインフラ面を標準化したことで、インフラコストを30%削減することに成功しています。

<事例2>

D社は、「デジタル技術を活用したサービスの提供」を目標とし、AWS上で「デジタルプラットフォーム」を構築しました。資産運用アプリの提供やオンライン相談の実施など、さまざまな事業をAWSのシステムを使って実行しています。

2017年からAWSの利用を始めてから、いまやグループ内で170以上のシステムが稼働しています。

業界3IT・通信業界

IT・通信業界

IT・通信業界でも、AWSのシステムはさまざまな形で利用されています。導入によって、以下のような成果を得た事例があります。

<事例1>
IT・通信業界

AWSは国内の携帯電話サービスの一角であるE社も、AWSを使ってビジネス部門と開発部門が連携して開発できる環境構築をしています。かつては開発からリリースまで1年近くかかることもあった事業が、AWSによって新規ブランドサービスの立ち上げでも3か月程度で可能となりました。

また運用コストも15%削減され、コスト面でのメリットも大きい点が特徴です。

<事例2>

F社は、IoTのプラットフォームを提供する企業です。2015年の早い段階から、通信コア機能やバックエンドの機能は、AWSで構築しています。AWSをベースにして作られたものであり、多数の機能をAPIで管理できるため、海外展開もスムーズに行えるメリットがあります。

業界4小売業界

小売業界

小売業界が抱えるさまざまな課題も、AWSの機能が解決に導く事例が多いです。小売業界に絞っても、以下のような多くの導入事例があります。

<事例1>

G社では、ホームセンターの運営やリフォーム業務、ECサイトでの展開など幅広い事業に着手しています。売上規模の拡大および財務体質の強化を進めるために、2019年ごろからITシステムをクラウドに移行しはじめました。

商品情報、各種データおよび店舗のPOSシステム、事業別のITシステムなどをクラウドで利用できるように進めています。

<事例2>

100円ショップを運営するH社は、2013年の早期からクラウド化を進めてAWSの利用を開始しています。2018年にはサーバーレスでPOSデータ集中処理システムを構築したり、データ分析ツールを導入したりと、さまざまな結果に結びつけています。

業界5コンピュータ業界

コンピュータ業界

コンピュータに関連する製品やサービスを展開する業界でも、AWSは広く利用されています。大手企業もAWSの機能を活用し、クラウド化やITシステムの構築を進めています。

<事例1>

I社は、有名腕時計のほか、電子辞書や電子楽器など多種多様な製品を販売しています。そのなかで教育事業に使うオンライン学習ツールを開発するために、AWSを採用しました。

モダンアプリの制作経験がないエンジニアが、わずか4か月で開発とリリースを成功させるなど、開発スピードを劇的に上げる結果を出しています。

<事例2>

J社は、販売している各種機器をデバイスやアプリを利用して、クラウドのプラットフォームでつなぐ試みを実行に移しました。データ基盤のクラウド化は2016年ごろに本格的に着手し、2018年4月には「プラットフォーム統括本部」を立ち上げ、事業部を横断する共通データ基盤の構築を始めています。

業界6物流・ロジスティクス業界

物流・ロジスティクス業界

物流やロジスティクス(在庫管理・輸送・配送などを含めた業務)においても、AWSの導入は進んでいます。結果的にAWSの存在は、物流・ロジスティクス業界でも欠かせなくなっています。

<事例1>
走行位置を確認

K社は、2017年から列車の走行位置を確認できる「走行位置サービス」を提供しています。このサービスのプラットフォームはAWS上で構築されていて、大量のアクセスに対応できるようになっています。

AWSが持つ特徴であるスケーラビリティを活用し、アクセスに応じてリソースを拡張・縮小できる点がサービスの安定性につながっています。

<事例2>

L社は、自社データセンターの運用コストが増大している課題を解決するために、2014年からAWSへの移行を始めています。結果的に従来のオンプレミスサーバーと比較して、32%のコスト低減に成功しました。

「世界で使えるシステムを立ち上げられる+高品質のサービス」という条件を満たすのがAWSだったことから、導入を決定しました。

業界6旅行・観光業界

旅行・観光業界

娯楽として欠かせない旅行・環境業界でも、AWSの活用が目立ちます。AWSによってさまざまなシステムを導入し、より快適な旅をサポートする企業事例が増えています。

<事例1>

M社では、お客様情報基盤で集約されたデータを参考に、具体的な施策を実行するための「ストリーミングエンジン」を2020年3月にAWS上で構築しました。お客様の状況や運航の情報をリアルタイムで検知し、個々に必要なサポートを実施することで、価値のある体験を実現しています。

お客様個人に対応する「One to Oneサービス」も、AWSのシステムによって実行が可能となっています。

<事例2>

N社は、AWSを使ったクラウド基盤のプロジェクトを発足させました。2018年 2月から運用が始まり、オンプレミス環境と外部のクラウド基盤をシームレスに連携させ、管理体制の強化を成功させています。

AWSを選択したことで、従来の環境も使った「ハイブリッドクラウド基盤」で、スムーズなシステム連携を可能としました。

業界7メディア・エンタメ業界

メディア・エンタメ業界

日常を豊かにするメディア・エンタメ業界でも、AWSは積極的に利用されています。顧客体験の向上や良質なサービスの提供に、AWSが大きく貢献している事例は多数あります。

<事例1>

民放が公式でテレビ配信を行うサービス「O社」は、2015年のサービス開始以来、AWS上で運用されています。2022年4月のリニューアル時には、バックエンドのシステムも内製化したり、「AWS Media Services」を使ったスムーズな広告挿入を実現したりと、さらなる発展を目指しています。

そのほか、「AWS Organizations」を導入し、用途ごとに分類された複数のアカウントを統合管理しています。

<事例2>

P社では、21万本以上の動画と68万冊以上の電子書籍を配信するオンラインサービスを展開しています。2020年にはマルチアングル対応のライブ配信のプラットフォームを、AWSで構築しました。さらに2021年6月にも、マルチチャンネルに対応したプラットフォームをAWSで新規構築しています。

「AWS Elemental Live」と「AWS Media Services」を活用し、シンプルなプラットフォームの構築に成功しています。

従業員のAWSスキル向上を目指すべき理由

従業員のAWSスキル向上を目指すべき理由

AWSに関するスキルは、従業員が個別に学び、向上させていくことが重要です。AWSは今後の事業でも重要な存在となり、専門知識・技術を持つことはITエンジニアなどにとってキャリアアップのきっかけになります。AWS認定資格を取得すれば、将来によい影響があると期待できるでしょう。

従業員のAWSスキルの獲得は、社内全体のスキルレベルの向上にもなり、会社の利益にもつながります。

AWS認定資格を研修で学習するメリット・学べること

AWS認定資格を研修で学習するメリット・学べること

AWSのスキルを効率よく獲得するには、AWS認定資格の取得がおすすめです。しかし、AWS認定資格は独学での取得が難しいため、AWS認定トレーニングを受けることが検討されます。AWS認定トレーニングではすでに完成されたカリキュラムを通して、効率よくスキルを学べます。

AWS認定試験に合格する能力だけでなく、その後の活かし方まで学べるため、企業に大きなメリットとなるでしょう。

AWS研修の具体的な進め方

AWS研修の具体的な進め方

AWS研修は、「AWSの基本概念やサービスの特徴」「サービスの使い方など初心者向けの内容」から始めます。その後、AWS認定資格ごとに分かれて、必要なスキルの習得を目指します。AWS認定資格には初級から専門資格まで多数あるため、従業員のレベルに合わせて選択することがポイントです。

POINT1学ぶために必要な前提知識

基本的にAWS研修で、必要とされる前提知識はありません。しかし、サーバーの構築やストレージ利用など、AWSでできることを把握しておくと、スムーズに学習が進められます。

POINT2リテラシーや部門でどのようなテーマやレベルの研修になるか

従業員のITリテラシーや所属している部門などによって、学ぶべきテーマや研修のレベルは変わります。従業員によって知識量やリテラシーへの意識は異なるため、それぞれに合った研修内容を選定することがポイントです。

KENスクールのAWS研修

研修講座名 研修詳細
AWS Cloud Practitioner Essentials(バウチャなし) アマゾン ウェブ サービス(AWS)クラウドを全体的に理解したい方向けのコースです。AWS 認定クラウドプラクティショナー試験の準備にも役立ちます。
AWS Technical Essentials AWS Cloud Practitioner Essentials(またはAWS Technical Essentials 1)で修得した知識を使い、実際にAWSでシステムを構築、運用する演習(ラボ)中心のコースです。
AWS Cloud Practitioner Essentialsをご受講された方に、ラボを中心により実践的な経験を積んでいただくよう設計されたコースになりますので、続けてのご受講を推奨します。

まとめ

KENスクールのAWS認定トレーニングをお勧めします

AWSを導入している企業は多く、さまざまな事例が参考になります。具体的にどんな理由でAWSを導入することになったのか、その結果どのようなメリット・成果を得られたのかを知ることで、自社での導入計画を立てやすくなるでしょう。この機会にAWSの導入事例を参考に、今後の方針を考えてみるのもおすすめです。

AWSの導入時には、その環境を活かせるように従業員への研修を実施することが検討されます。AWS研修を利用すれば、専門的な知識・技術の習得を短期間で完了できます。まずはAWS研修の特徴やメリットを、ぜひ一度確認してみてください。

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